野辺地駅の線路を守る杉の防雪林
どんな伝承か
下北半島の付け根にある東北線野辺地駅の駅舎の向かい側に、見事な杉林が線路に沿って連なっている。この防雪林は一八九三年五月に植えられ、一〇〇年の歳月を経た。このあたりは豪雪地帯で、ことに野辺地は西風が強い。そこで本多静六博士が、当時この路線を経営していた日本鉄道株式会社の渋沢栄一社長に進言し、カナダ・パシフィック鉄道の防雪林に想を得て植林したものである。いまは幅二、三〇メートル、長さ四〇〇メートルの堂々たる杉林となって吹雪から線路を守る。施設課は毎年雑草を刈り、背丈が二五、六メートルもあるため倒木しないようワイヤーで引くなど手入れを欠かさない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)