三つの森に分けたオホーツクの村
どんな伝承か
オホーツクの潮風を背に、ハマナスの実が熟れる砂丘に立つと、南に広がる大地に国有の防風林が緑の帯となって連なり、手前にこんもりとした森が見える。伐られて畑に変わろうとしていた民有林を、「小清水自然と語る会」が全国へ呼びかけ、一人一〇万円の基金を集めて買い取ったのがこの「オホーツクの村」である。開村から一〇年を経て基本構想案がまとまり、村は三つの区域に分けられた。ネーチャーハウスを中心に据える「木の実の森」、人手を加えず天然林に近づける「野性の森」、海風を遮る「風の森」である。風の森の主役はヤチダモやカラマツで、風害や塩害、雪害に耐え、葉を落とし背をかがめながら森を守っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。