オオムラサキの森に植えたエノキ
どんな伝承か
国蝶オオムラサキは、かつては人里の近くでも普通に見られたが、開発などによって年々数を減らしていた。日本でいちばん生息数が多いといわれる山梨県長坂町では、この環境を先々まで残そうと、一九九二年三月二八日、町有地に日野春小学校の子供たちや一般の町民も加わって、エノキとクヌギを植えた。そしてその一帯を「オオムラサキの森」と名づけた。こうした植樹は「国蝶オオムラサキを守る会」が各地で粘り強く続けている運動の一環である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。