雨竜沼へ鉈を投げ込んだ雨乞い
どんな伝承か
昭和十年頃、日照りが続いた年のこと。雨竜沼には主がいて、そこへ刃物を投げ込むと主が怒って雨を降らせるといわれていた。当時、雨竜沼へ行くのは今のように道があるわけでもなく、たいへんな道のりだった。それでも青年五、六人が弁当を持って出かけ、沼へ鉈を投げ入れた。すると竜とも大蛇ともつかぬ主が怒って雨を降らせた。雨竜沼から流れ下る川は大雨で溢れ、出かけた者が押し流されそうになるほどだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)