深山さまへの悪態と付きまとう蛇
どんな伝承か
佐藤さまという人が水かげへ行き、深山さまの前で「こんな深山は何にもならない」というような悪態を口にしたという。それからは、どこへ行っても蛇の姿を見せられるようになった。藤蔓がぎりぎりと輪になって絡みついているようにも見えたという。縁組を切った人が亡くなったともいう。拝んでもらうと、蛇は「おれには隠れる所がない」と訴え、深山さまのお使いであることが知れた。悪態をついた本人が卵を持って詫びに行き、それからは姿を見せられなくなったのだと語られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)