向山で木から木へ跳んだ白い小蛇
どんな伝承か
一〇年ほど前のこと。ある嫁が向山へ朝草刈りに行き、無心に刈り急いでいると、目の前を白い小さな蛇が這ってきた。珍しい蛇だと言いながら見ているうちに、蛇は近くの木にするすると登り、木から木へ跳びはねるようにして移り、やがて姿を消したという。嫁が「あれ、見ろ見ろ」と指さして呼んだので、一緒に刈っていた三、四人もみな白蛇の跳ぶさまを目にした。何か神様のお告げになることであろう、よい事ならよいがと皆で言い合ったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)