屋敷取壊しで出た白蛇と白金竜昇宮
どんな伝承か
戦後二四年のことである。郵便局ができるというので田島さんの屋敷を壊したところ、真っ白な蛇が出た。太さは一寸五分より太いほど、長さは三尺ぐらいあった。それを中野の駅のそばの蛇屋にあずけておいたが、納める前にその蛇屋で死んでしまった。語り手は蛇様「白金竜昇宮」の庭を造ったという。蛇を祀ってから二十何年か、道の向こう側の空き地に舞台を掛けて、二日にわたる盛大な祭りをした。塔の山町会でも気を入れてやったそうである。何か御利益があるというので参りに来る人も多く、一時は大いに栄えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)