トップ > 新潟県の伝承 > 村上市

お城山の裏に裸で逃げ込んだ男

所在地新潟県村上市二之町(お城山)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典村上市史 民俗編 下巻

どんな伝承か

第二次世界大戦中、夫を戦争で亡くした語り手は、お城山の裏の寂しい所で七歳の子と暮らしていた。秋の夕暮れ、裸の男が狐にだまされたと言いながら泥足で家に上がり込んできたので、近所に一軒だけある電話の家へ走って警察を呼んだ。巡査は悪気があったのだろうと男を問い詰め、近所の人も来て大騒ぎになった。男は神納で酒をふるまわれた帰り、家の者に風呂を勧められたつもりで裸になって入ると冷たい小川で、そこは土手だったという。皆で行くと土手に脱いだ着物と食い荒らされた折り箱があり、狐の仕業と分かって騒ぎは収まった。お城山には狐がすみ、夜には鳴いていたという。

原典より

第二次世界大戦中のことでした。—— 村上市史 民俗編 下巻(村上市史) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

村上市史 民俗編 下巻(村上市史)

『村上市史 民俗編 下巻』は、新潟県村上市の市史の民俗編から、口承の節(伝説・世間ばなし・謎とことわざ)を抜き出したものである。地名・神社・寺や仏・地蔵・水・人・動植物・塞の神・杖の跡に分けた伝説と、狐や河童、火の玉、山の神などの世間ばなしを、土地の言葉の語りのまま採集地を添えて収める。義経が跳び越えた一跳山、三面川の小助島、岩船の大火など、村上市内の土地に結びついた話が中心である。

種別から探す

狐に化かされる狐風呂

村上市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『村上市史 民俗編 下巻』の伝承