列車を止めた鼻戸社の白狐
どんな伝承か
竹之下の田畑の中に、塚のように小高く突き出た所があり、その上に鼻(花)戸社と呼ばれる稲荷の社が祀られている。かつては竹之下のある家が祀っていたが、その家が土地を離れると社は荒れ、今もそのままになっている。この社の近くではしばしば狐に化かされたという。明治二十年代に東海道線が敷かれて社のそばを線路が通ると、白い狐がたびたび列車を止めたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小山町史 第9巻 (民俗編)(小山町史)
『小山町史 第9巻(民俗編)』は、静岡県駿東郡小山町の町史の民俗編から、口頭伝承の章の伝説の節を抜き出したものである。石子詰にされた忍びの若者・用沢小僧の伝えを出典ごとに並べ、むらの名の由来、金太郎ゆかりの地と石、仇討如来や鬼鹿毛馬頭観音、村境の決め方、竹之下合戦にまつわる伝えなどを収める。富士山麓と足柄山のあいだの町に残る、地名と社寺・石に結びついた言い伝えが中心である。