悪路王が逃げこんだ八鬼山
どんな伝承か
恐山は昔、焼山とも呼ばれたという。坂上田村麻呂が蝦夷を討ったとき、岩木山にすむ悪路王という鬼神が七人の鬼を連れて東津軽郡の袴腰山へ逃げ、そこでも攻められて船で海を渡り、下北の宇曽利山に逃げこんだと言われる。八人の鬼が隠れた山なので八鬼山と呼んだが、昔から硫黄の燃える山なので、焼山こそ本来の名だったともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
むつ市史 民俗編(むつ市史)
『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。