大水から家々を救った川久保の地蔵
どんな伝承か
昔、長雨で川があふれ、濁った水が激しい勢いで押し寄せて、下手の田畑や家々をのみ込もうとしたことがあった。そのとき一体の地蔵様が流れてきて、川久保の中ほどで止まり、水を危なくない方へ導いて家々を救ったという。それ以来、村人は祠を建てて地蔵様をまつり、七月二十四日を祭りの日と決めて祀り続けた。この祭りは明治の末まで続いていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
望月町誌 第2巻 (民俗編)(望月町誌)
『望月町誌 第2巻(民俗編)』の伝説の節を抜き出したものである。旧望月町(いまの佐久市)の集落ごとに、植物・石・清水と池・岩穴と塚・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・稲荷・動物・巨人・化け物・禁忌・カッパ・地名の伝えを並べる。望月の駒と生駒姫、梅円坊の化け物退治、彦狭島王の王塚、長者原の長者、ゴマを作らない村々の言い伝えなどが見える。