馬ごと持ち上げた怪力の二人
どんな伝承か
康国寺が建てられたとき、清水権内と半九郎の二人は、南佐久の川上から、長さ三間、八寸角に仕上げる材木をそれぞれ一本ずつ担いで運んできたという。並外れた力持ちだったらしく、寺の境内には二人の碑が建っている。あるとき二人が米一駄を馬に積んで碓井峠のハネ石にさしかかると、殿様の行列と鉢合わせになった。脇へよければ谷底へ落ちてしまう。そこで二人は荷を積んだままの馬の四本の脚をつかんで高々と持ち上げ、道の端に立って行列を通したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
望月町誌 第2巻 (民俗編)(望月町誌)
『望月町誌 第2巻(民俗編)』の伝説の節を抜き出したものである。旧望月町(いまの佐久市)の集落ごとに、植物・石・清水と池・岩穴と塚・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・稲荷・動物・巨人・化け物・禁忌・カッパ・地名の伝えを並べる。望月の駒と生駒姫、梅円坊の化け物退治、彦狭島王の王塚、長者原の長者、ゴマを作らない村々の言い伝えなどが見える。