狐に化かされないための心得
どんな伝承か
狐に化かされないための心得として、次のような言い伝えがある。狐に出くわしたら、わざと妙な顔つきをするか、着物を裏返しに着るとよい。体がぞくぞくするのは狐が近くにいる印で、「タムケヤマ、イズモトニアエズ、神ノマニマニ」と唱えれば化かされない。狐はマッチや煙草の匂いを嫌うので、煙草を吸うのも効く。大ばか者と利口者は化かされない。狐は尻尾の先の白い毛で人を化かし、狸は田んぼで振り返って手をちょこんと動かして化ける、ともいう。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平田村史 第3巻 (民俗編)(平田村史)
『平田村史 第3巻(民俗編)』の昔話と伝説の章から、伝説と世間話の節を抜き出したものである。福島県石川郡平田村の大字・字ごとに、八幡太郎義家や日本武尊にまつわる地名の由来、河童石、姥捨ての十石山、平堂内の大蛇、鶴殺し南兵衛、狐に化かされた村人の話などを収める。阿武隈の山あいの村に残る、石と塚と小さな祠にまつわる伝えが中心である。