犀川べりで菓子を取られた帰り道
どんな伝承か
谷口某が舟場の橋本屋で菓子を買い、夜九時ごろに店を出て家路についた。犀川のほとりまで来ると、川の音ばかりが耳に入り、いくら歩いても家にたどり着けない。やっとのことで自宅の明かりを見つけて帰り着いたが、ずいぶん遅くなっており、手に持っていたはずの菓子もなくなっていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
八坂村誌 民俗編・民俗編資料
『八坂村誌 民俗編・民俗編資料』の口頭伝承の節から、伝説と昔話を抜き出したものである。長野県大町市八坂(旧北安曇郡八坂村)の大姥山と鷹狩山の山姥・金時の伝え、池の主と大蛇、城跡と長者屋敷、狐・狸・むじな・山犬・天狗・河童の話、社寺の由来、雨乞いの伝えなどを、集落ごとの聞き書きで収める。犀川の谷あいの山村に残る、山と獣と水にまつわる話が中心である。