夢に告げられた熱田の沢の鉱脈
どんな伝承か
吉野の熱田の沢は、昔、金掘りの鉱夫たちが掘り荒らしたあげくに見捨てていった場所だという。のちに七兵衛という男が妻に握り飯をこしらえてもらい、金の鉱脈を探しに山へ入った。握り飯が尽きる頃、妻の夢に夫が現れて、鉱脈を授けると告げた。妻が出かけてみると、夫は本当に鉱脈を探し当てて大喜びしていた。それがこの沢の名の起こりだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南陽市史 民俗編
『南陽市史 民俗編』の伝説の節を抜き出したものである。山形県南陽市の白竜湖の由来と東正寺の僧の話、金沢の三坂(七両坂・泣坂・薄雲坂)、猫の宮の猫、二色根薬師、赤湯温泉の起こり、吉野の大黒岩と千人塚、珍蔵寺の鶴、三堀観音などを収める。置賜盆地の湖と温泉と山の寺にまつわる伝えが中心である。