火事を知らせ移転を拒んだ六面観音
どんな伝承か
宮内の六角という所には六面観音が立っている。火事が起こる三、四日前になると、家の前を人が歩いているような気配がするのだという。あるとき前の家が火事になり、建て直す際に六面観音も一緒に移そうとしたところ、もう四百年も前からここにいるのだから動きたくないと言ったので、今もそのままの場所にあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
南陽市史 民俗編
『南陽市史 民俗編』の伝説の節を抜き出したものである。山形県南陽市の白竜湖の由来と東正寺の僧の話、金沢の三坂(七両坂・泣坂・薄雲坂)、猫の宮の猫、二色根薬師、赤湯温泉の起こり、吉野の大黒岩と千人塚、珍蔵寺の鶴、三堀観音などを収める。置賜盆地の湖と温泉と山の寺にまつわる伝えが中心である。