田村将軍が軍馬を休めた馬控場
どんな伝承か
羽山の中腹にある馬控場という場所のいわれ。昔、坂上田村麻呂が賊の大滝丸を攻めたとき、ここで軍馬をとどめて陣を構え、ひと息入れてから討伐に向かったという。このとき神俣の神官だった横田丹波守は、社家五百人あまりと猟師六百人あまりを呼び集めて将軍に加勢し、ようやく賊を平らげたと伝わる。この手柄によって横田氏はのちに老社家の役を命じられ、郡内の神官を取り締まる立場についたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滝根町史 第3巻 (民俗編)
『滝根町史 第3巻(民俗編)』の口承文芸の節から伝説を抜き出したものである。福島県田村市滝根町(菅谷・神俣・広瀬)の大滝根山の田村麿と大滝丸、入水寺の観音、小野小町の伝え、鶴ヶ池物語、人柱茂左衛門、曽富登神社、六句の坊、片手観音、三本足の鳥、姥捨山などを収める。古い村誌の文語の引用と聞き書きの口語が混じる。