唾を嫌って逃げた相撲の相手
どんな伝承か
栄村の森では、力自慢の老人が若いころ、夜遊びに誘いに来た友人と家の前で相撲を取ったが、何度組んでも投げ飛ばされたと語る。不思議に思いながら、もう一番と手に唾をつけて組むと、相手は逃げ去った。唾を怖がるのは河童の仕業に違いないと、老人は本気で信じていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第5巻 総説 1 (概説)
『長野県史 民俗編 第5巻 総説1(概説)』のことばと伝承の章から、伝説の節を抜き出したものである。長野県全体の伝説を、デーラボッチャ・小泉小太郎・甲賀三郎・黒姫・八面大王・鬼女紅葉・ものぐさ太郎・弘法大師・白米城・早太郎・猫檀家・かっぱ・逆さ木・池の主・人柱・首塚などの題ごとにまとめ、本話のあとに県内各地の類話を地名つきで並べる。県史の地域編と重なる話も多い。