野島崎沖の連続謎の遭難
どんな伝承か
昭和四十四年から翌四十五年にかけて、野島崎の沖で一万トンを超える大型船が次々に沈んだ。昭和四十四年一月五日の『ぼりばあ丸』を皮切りに、四十五年一月六日の『ソフィア・P』号、同年二月七日の『アントニオス・デマデス』号、二月九日の鉱石運搬船『かりふおるにや丸』と、どれも同じ海域での遭難だった。冬のある気象条件で異常な海面ができ、船体に猛烈な力がかかるという説が有力だったが、「海の銀座」と呼ばれ昔から大型船が頻繁に行き交う海で、なぜ近ごろになって続くのかは説明がつかない。調査団が検討を進めても原因は推測にとどまり、新聞やテレビで大きく報じられた新しい海の謎になったという。
原典より
いずれも一万トン以上の大型船が荒天高波下とはいえ、かくも簡単に沈没してしまうのは不可解なことである。—— 世界の謎(リチャード・デウィット・ミラー(著)、仁賀克雄(訳)・世界の謎・怪奇実話・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
世界の謎(リチャード・デウィット・ミラー(著)、仁賀克雄(訳)・世界の謎・怪奇実話・1970年(昭和45年))
『世界の謎』は、アメリカのミステリー現象研究家リチャード・デウィット・ミラーの著作を仁賀克雄が訳し、昭和四十五年に大陸書房から刊行した翻訳書である。透視やテレパシーの持ち主、幽霊、海の怪異、空飛ぶ円盤、ポルターガイスト、黒魔術、死後の世界、再生などの事例を、十八世紀から一九五〇年代までの新聞・雑誌・回想録から集める。全体は「不思議な能力を持つ人々」から「生命を超えるもの」までの十章で、訳者あとがきは野島崎沖の大型船の連続沈没にも触れる。