本間家全体に蔓延る呪いと滅亡
どんな伝承か
明の変死と勇の焼死、ハルの撲殺が続き、九人いた二家族のうち三人が死に、二人が心を病んで、まともなのは四人だけになった。町の人々は本間家を呪われた家と呼んで関わりを避け、使用人も次々に暇を取っていった。昭和二十二年には千代が心痛から病床に伏し、翌年には剛が目に見えぬ何かに苛まれて倒れた。千代は激痛に耐えかね、昭和二十六年三月に自室で首を吊った。昭和三十年、屋敷に残ったのは生ける屍のような良助とフミ、そして床につきがちな英男の三人だけであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
恐怖の事実と悪霊を除く法-本間家の話(中岡俊哉・1976年(昭和51年))
『恐怖の事実と悪霊を除く法-本間家の話』は、中岡俊哉が一九七六年に著した『悪霊があなたを狙う』(双葉社)のうち、まえがきと目次、第一話「“幽霊屋敷”悪霊のたたり」を収めたものである。千葉県館山市上野原の網元本間家で、娘の神隠しを発端に一家が絶えるまでの出来事を、元下男の源兵じいさんが著者に語った聞き書きの形で記す。目次によれば原本は悪霊憑依の実話十一話を二部に分け、終わりに霊魂の存否と悪霊対策を論じる章を置く。