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神隠しの少年に催眠をかける旅

所在地青森県上北郡七戸町(成田屋旅館)
登場著者と神隠しに遭った8歳の少年、苫米地半次郎、七戸尋常高等小学校長
出典變態心理と犯罪

どんな伝承か

大正九年三月、著者は神隠しに遭ったという少年を調べるため青森県七戸町を訪れた。乗合馬車で上野、大浦の部落を経て町に着き、まず西北隅の高台にある小学校を訪ねた。もとの城趾で眺望がよく、苫米地校長ら教職員に手厚く迎えられ、例の子供にも初めて会った。少年は前年十一月に一週間ほど行方が分からなくなり、六日目か七日目の朝に無事で見つかったが、着物には獣の毛がどっさり付き、その間の記憶が一切なかった。著者は深い催眠に導けば失踪中の事実を探れると考えていたが、少年はまだ八歳で、学校の事務室でも宿の成田屋旅館でも催眠は浅い段階までしか進まず、試験は失敗に終わった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

變態心理と犯罪(中村古峽)

『變態心理と犯罪』は、中村古峽が著した変態心理学の論集である。二重人格、夢遊病、狐憑きや神隠し、催眠術を心理学の立場から解き、大本教・天理教・金光教などの神憑りや心霊術を迷信として論じ、迷信や二重人格のからむ大正期の犯罪事件の実話を収める。著者自身の被験者や大本教訪問の見聞を例に引き、変態心理の解説から催眠術、宗教批判、犯罪の実話へと進む順に並べる。

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