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御岳のサイノカワラを飛ぶ数百の人魂

所在地長野県木曽郡木曽町三岳(賽の河原)
登場西丸震哉、御岳行者、体験者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

農林技官の西丸震哉が週刊誌に寄せた体験。木曽の御岳の行者たちがあがめる「人魂さま」を確かめようと、頂上のやや北にあるサイノカワラという岩だらけの山上台地へテントを担いで出かけた。風の強い闇夜の真夜中、こぶしほどの弱い光がそこかしこを飛び始め、見回すと数百はいた。網で捕らえようとすると目の細かいナイロンを素通りし、飯盒の底も抜けていったが、手のひらで叩くとまりのように跳ね返り、人の体は通り抜けられないらしかった。テントに寝転ぶと、布の片側から湧いて反対側へ吸い込まれていく光もあったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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