枕元で居場所を告げた変死の母
どんな伝承か
江東区南砂町に住むノリ採取業の男が、警視庁鑑識課を訪ねて「私の母が死んでいるらしい、捜してほしい」と訴えた。一月末に老母が家を出たきり帰らず、数か月後、寝ている彼の枕もとに母の霊が立ち、髪を真直ぐ上に立てた姿で「私はいま新田というところにいる」と告げたという。鑑識課員が身元不明変死者の帳簿を繰ると、髪を立てた老女の水死体の写真があり、発見場所は江戸川区新田二丁目先の海上と記されていた。写真はまさしく彼の母の姿だった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。