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震災の記憶が残る博物館地下の爪音

所在地神奈川県横浜市中区南仲通五丁目(神奈川県立博物館)
年代大正一二年
登場石塚勝義、庶務部長(噂を調査)
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

横浜市中区南仲通の神奈川県立博物館では、開館間もないころから、地下の宿直室で夜ごとレンガ壁を爪でかきむしる音や言葉にならない呻き声が聞こえると職員の間で噂になった。三階の廊下で白い服のやせた女を見たという守衛もいた。建物は旧横浜正金銀行で、関東大震災の日には逃げ込んだ人々が地下にこもって助かったが、壁の外では大勢が焼け死に、助けを求める声が窓から流れ込んだという。庶務部長は空調の音だろうと結論づけたが、夜は空調を止めていると職員は首をかしげた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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