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血染めの包帯で母を呼んだ息子

所在地愛知県名古屋市
年代昭和22年2月13日
登場清水玄透、工事監督中の夫、報告者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

昭和二十二年二月十三日、「シミヅキトクスグコイ」という会社からの電報が届いた。工事場で負傷でもしたのかと案じつつ、翌朝早く龍王駅で待っていると、妻が自転車に乗せられて駆けつけ「今朝死去の電報が届いた」と告げた。工事監督中に頭を強く打ったのだという。その前夜、妻の元へ白絣の寝巻姿で前髪を乱し、頭に血みどろの包帯を巻いた夫が現れ「おっかさん」と呼びかけたという。夕刻、名古屋に着き葬儀場で棺を開けると、遺体は前夜妻が見たままの姿で横たわっていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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