前世が姫だった嫁と一族の霊の供養
どんな伝承か
佐藤妙栄が三十年来付き合う生花店の一家で、長男の嫁のT子さんから、体のどこが悪いとも分からないが苦しくてたまらないと電話があった。ただごとでないと感じた佐藤が道場に呼んで調べると、T子さんの前世はある一族の姫で、一族の霊がその周りに集まり、一族のために立ち上がってほしいという念を送っていたと分かった。神事に従い、散らばる一族の霊を道場に集めて四十九日の供養を始めると、道場は紫の花が咲き乱れたような華やかさと厳粛さに包まれた。供養は五週間で終わり、一族の霊は、姫は一族の長なので誇りをもって日々を過ごしてほしいという念を送ってきたという。
原典より
道場の中にいっぺんに紫色の花が咲き乱れたように、華やかな雰囲気になりました。—— 日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の霊能者(前田博(編)・日本の霊能者)
『日本の霊能者』は、前田博が編んだ霊能者たちの寄稿集である。広瀬謙次郎の霊夢による予言、慈雲の神々の集会、佐藤妙栄の因縁解脱、松原照子の大予言、永田光麗の十言神呪、久遠あやの神々の警告、宮下文智の神霊治療、鶴田照子の鎮魂など、霊能者たちが自らの霊的体験や修行、予言を語った文章を収める。各寄稿の後に編者による人物紹介を付し、その間に編者の随想「霊能者のひとりごと」と、田口日勝へのインタヴューを挟む。