夜になるとやってくる小人の話
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どんな伝承か
著者が高校時代の友人キクオから聞いた話。小田原に住むキクオの部屋は川のすぐそばにあり、土手ぎりぎりに建つ家で、窓の下に水面が見えた。夜遅くまで勉強し床の中で本を読んでいると、夜半に足元へ小人がやって来る気配がする。目を開けると足元の畳の上に身長三十センチほどの白い服の小人が立っている。起き上がろうとしても金縛りで動けない。小人は蒲団の端の角をつまみ、すっ、すっ、と持ち上げ、その隙間から外気が入り込む。やがて小人は消え、キクオもいつしか眠ってしまう。最近は毎晩のように来ると、キクオは真面目な顔で語ったという。
原典より
* ちょうちんが割れた話* 走ってゆく足跡の話* おいでおいでの手と人形の話* おとうさんの“おい、こら”の話* 続・何度も雪の中に埋めた死体の話* 二階のお客さんに出す食事の話* 二ねん三くみの夜のブランコの話* シジ…—— 奇譚草子(夢枕獏・1980年代~1990年代初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奇譚草子(夢枕獏・1980年代~1990年代初期(推定))
夢枕獏による短編怪談集『奇譚草子』は、著者が友人や知人から聞いた伝聞話を中心とした怪談を集めた作品。生霊から幽霊、見えない霊的存在まで、多様な心霊現象を描く。登場する舞台は東京・神奈川・長野・岩手など全国各地で、都市の住宅から北八ヶ岳などの山岳地帯まで広がっている。金縛り、ポルターガイスト、予知能力、夢遊病など複数の超常現象パターンが繰り返し登場。
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小田原市の伝承
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