七夕に浮かぶ鞍掛沼の鞍
どんな伝承か
栗原郡栗駒町字文字、二迫川の上流に鞍掛沼という沼がある。周囲は大木に覆われて昼も暗いような場所で、鯉も鮒も捕る人がないため沢山に泳いでいたという。昔、鎌倉方の軍勢と戦った平泉藤原氏の軍勢が敗れ、敵に追われた一人の武将が馬もろともこの沼に入水して死んだといい、毎年七月七日には鞍が浮かび上がるという。ただしこれを見た者は盲目になるといわれ、まだ誰も見た者はいない。同じ町の字栗駒からもほぼ同様の報告があり、そちらでは他言すれば祟りがあるとして、見ても誰にも言わないと記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承