犬を飼わぬ網地島・田代島の禁忌
どんな伝承か
牡鹿郡の網地島では、昔から犬を飼うことを禁忌とし、犬を飼うと不漁になると信じられてきた。銃猟に来る人が犬を連れて島に上がると、必ず大時化になるとも伝えられる。隣の田代島でも、大泊浜では鎮守の鹿島神社が嫌うといって犬を飼わず、仁斗田浜でも犬を飼わない。両島には山猫の伝説があるため、猫神をはばかって犬を飼わないのだという説もあるが、猫の伝説より犬を飼わない習慣のほうが古いらしい。田代島には、猫が人に憑いたのは浜の何某以来のことで、山猫の話はその後のことだと語る物知りもいたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承