起き上がって追う死人
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どんな伝承か
明治のはじめ、南部の金ヶ崎に山本太郎という道化者がいた。町へ行く街道で狐が三匹いるのを見つけ、脅してやろうと足音を立てずに近づき、いきなりワッと叫んだ。狐どもは飛び上がって逃げ、太郎は大笑いして町中に言い触らした。日が落ちて街道にさしかかると急に暗くなり、遠くの灯りを頼りに戸を叩くと白髪の老婆が泊めてくれた。老婆が隣へ行くと言って出たあと火が消え、隅を見ると死人が寝かされ屏風が逆さに立っていた。死人がひょいと起き上がり、笑いながら追ってくるので太郎は裸足で逃げて高い木に登った。夜が明けて柿の実を取ろうとすると枝が折れて落ち、下は川であった。声をかけられて気づくと、そこは狐を脅した街道であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東北怪談の旅(山田野理夫・昭和49年(1974年)頃)
東北怪談の旅(山田野理夫)/飢饉の非業の死と怨念/巫女(イタコ)の口寄せ/座敷童子・河童の怪/東北各地の幽霊伝承
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金ケ崎町の伝承
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