川越街道で見た血の色の月
どんな伝承か
漫画家の水野英子が語った話である。三年ほど前の深夜、池袋から車に乗り、川越街道を通って帰る途中のことだった。ビルの陰から、いきなり空いっぱいに赤い月が現れた。地平線に近い低さで、汚れた血のような色をしていたという。同乗していた者は皆、心臓が激しく打つのを覚えた。お化けは少しも怖くないけれども、あの月の恐ろしさは忘れられないと語り、あれは人類への公害の警告なのだと思っていると結んでいる。
原典より
たしか三年前、深夜、池袋から車で川越街道を帰宅中、ビルのかげから、いきなり空いっぱいの赤い月が出現・・・・・・地平線に近く、まるで汚れた血の色をしていたんです。—— お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和)