広島の旅館の天井で笑う老人の顔
どんな伝承か
水島早苗さんが語った体験である。広島の映画館のアトラクションに出演したとき、泊まった旅館で、目の前を黒い影がすっと通り過ぎた。その夜中には、一緒に来たトランペット奏者が寝ていると、天井におじいさんの顔が現れてにっこり笑ったと言って大騒ぎになった。あとで宿の人に尋ねると、以前そこで不幸な死に方をしたおじいさんがいたことが分かり、やはりそうだったかと思いながら、ぞっとしたという。
原典より
その夜中、トランペット奏者が寝ていると、天井におじいさんの顔があらわれてにっこり笑った。—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・1974年(昭和49年))
『お化けは生きている――科学にとり残された霊の世界』は、平野威馬雄が昭和四十九年に著した、怪異と心霊をめぐる読み物である。読者から寄せられたお化けの報告や沖縄の刑場・遺念火の話、長崎の宅島夫人の霊視、和漢の古書に見える妖草妖木・狐・天狗・人魂などの物の怪、フォックス家事件やクルックスの実験など欧米の心霊研究を扱う。著者が始めた「お化けを守る会」の由来、西丸震也・星新一との座談会、透視や念力を試すテストを含む全七章に、あとがきを添える。