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金正院内裏雛の事

所在地山口県岩国市鍛冶屋町
年代文化十一年二月(1814)
登場白銀屋孫三郎、長谷屋助右衛門
出典岩邑怪談録
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どんな伝承か

広島和泉屋伝来の大ぶりの雛を入札で得た助右衛門が解売りにしようとすると、十五日夜から泣声や簫の音がし、雛櫃の女雛が額に汗を流していた。雛は白銀屋経由で金正院に納められた。

原典より

広島某町和泉屋何某の女を、当町白銀屋孫三郎、妻に娶りしに、和泉や、数代伝来の雛を与へて持参せしめ候。—— 岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊)

岩国藩士・広瀬喜尚(仁兵衛、天保頃の博識家)がまとめた郷土怪談集を核に、明治期に今田純一(散木園主人)が二十余条を増補(追加)し、さらに藤田葆が古老聞き取りの『続怪談録』・歴史的瑞兆を集めた『実事談』・幼童の変死記録を集めた『変死部』を継ぎ、巻末に静間密の怪火・投石怪五話を付録とした、岩国・錦見・横山周辺を舞台とする総合怪異録。

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