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溝側の怪異の事

所在地山口県岩国市
年代明治期
登場或る女姉妹
出典岩邑怪談録
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どんな伝承か

夜十一時頃、溝側で何かが竹を叩き拍子面白く聞こえ、帰りには顔色青白い老女が立ち『いとどいとど』と声立てて笑った。態と平気を装い歩み、二宮氏傍の石矼を過ぎて走り帰った。狐の化けと言われた。

原典より

万で 、小学校の後ろの溝側或女姉妹、此の溝側を夜十一時頃通りけるに、境氏 氏、兼行の 今の内にて何物か竹を叩き、拍子、面白く聞えけれども、心中恐ろしくおもへども、是非通らねばならぬ故、通りけるに、其音絶たり。—— 岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊)

岩国藩士・広瀬喜尚(仁兵衛、天保頃の博識家)がまとめた郷土怪談集を核に、明治期に今田純一(散木園主人)が二十余条を増補(追加)し、さらに藤田葆が古老聞き取りの『続怪談録』・歴史的瑞兆を集めた『実事談』・幼童の変死記録を集めた『変死部』を継ぎ、巻末に静間密の怪火・投石怪五話を付録とした、岩国・錦見・横山周辺を舞台とする総合怪異録。

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