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松本佐介、電車ノ錯誤

所在地山口県岩国市錦見
年代明治四十三年七月(1910)
登場松本佐介、発電所雇人、二十四歳
出典岩邑怪談録
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どんな伝承か

発電所雇人の松本佐介が据え置かれた空の電車に試しに乗りコントローラーを捻ると進行を始め、ブレーキを知らず制御できず、軌道損壊箇所で渠に転落し股に大破傷。十日ほどで死した。年二十四。

原典より

明治四十三年七月、錦見村城山招魂社ノ麓ナル発電所ノ雇人、今津生レ松本佐介、電車二乗り転覆シ、大負傷ニテ死ス。—— 岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

岩邑怪談録(広瀬喜尚(編:藤田葆/増補:今田純一/付録:静間密)・天保年間成立・明治期増補(原本明治四十三年成稿)/昭和51年(1976)岩国徴古館刊)

岩国藩士・広瀬喜尚(仁兵衛、天保頃の博識家)がまとめた郷土怪談集を核に、明治期に今田純一(散木園主人)が二十余条を増補(追加)し、さらに藤田葆が古老聞き取りの『続怪談録』・歴史的瑞兆を集めた『実事談』・幼童の変死記録を集めた『変死部』を継ぎ、巻末に静間密の怪火・投石怪五話を付録とした、岩国・錦見・横山周辺を舞台とする総合怪異録。

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