大空襲で焼け残ったクダンの家
どんな伝承か
神戸一中に通っていた中学生時代の小松左京は、地元であるお屋敷にクダンが生まれ、洗面器いっぱいの雑炊を置いて見てはいけないと言われ、あとで見に行くと血染めの包帯が置かれていたという話を聞かされた。当時は伊勢で生まれたクダンが「戦争は終わる」と予言したという流言も広まっており、戦後には芦屋でクダンが生まれたという家が大空襲のときに無事に残ったという話も耳にしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・2005年(平成17年))
『妖怪伝説奇聞』は、東雅夫が二〇〇五年に学習研究社から刊行した妖怪伝承地の探訪記である。稲生物怪録の木槌、クダン、牛鬼、塵輪、ナメラスジ、八幡の藪知らず、鬼の骨、蛇骨、鍋島の怪猫、児啼爺などを追い、中国・四国・九州ほか各地の寺社や旧家を訪ねて遺物と伝承を確かめる。月刊誌「ムー」の連載「日本伝説紀行」の十二章を三つのカラーグラビアで区切り、巻末に草双紙『鍋島猫騒動』の復刻を添える。