江名の浜に現れる大入道
どんな伝承か
明治四十三年の旧二月、いわゆる台湾坊主と呼ばれた大シケが襲い、茨城沖では茨城県の各浜の漁師が何百人も命を落とした。江名の浜の人たちもこのとき何十人かが死んでいる。そしてそのころの江名の浜には、大入道が現れるという噂が伝わっていた。船で死んだ人があると、浜には大入道が現れるのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))
『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。