手術中の夢で三途の川を渡った男
どんな伝承か
木更津市の男性・伊藤義孝は、重い病気で手術を受けた際、夢の中で三途の川を渡ったと語っている。順調に手術が進み助かったものの、夢の中では白い着物を着た人々が三角に並んだ光景の中を通り抜け、橋を渡って向こう岸へ入っていくところまでを見たという。しかし戻ってくる夢は見なかったといい、もし戻る夢を見ていたらどうなっていたか分からないとも語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))
『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。