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氏神に止められた渡し舟

所在地高知県安芸郡北川村大字宗ノ上
年代明治三十年
登場神田坂茂、市原麟一郎、山崎千代松、死んで生き返った人
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

明治三十年頃、宗ノ上の山崎千代松が赤痢で高熱を出して息絶えた。親類縁者が集まり翌日は葬式という段になって、千代松は息を吹き返す。元気になった当人が語るには、死んで三途の川へ向かうと、飾り立てた舟のそばに人が待ち構え、よい所へ連れて行ってやるから早く乗れとしきりに勧めた。極楽か地獄かは分からぬがともかく乗るしかないと舟へ近づいたとき、背後から山伏の姿をした者が現れ、自分は土地の氏神だ、その渡し舟に乗ってはならぬ、すぐ引き返せと手招きした。そのあとに従って戻ると生き返っていたという。家では葬儀の代わりに祝宴が開かれた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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舟で行く赤痢

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