鈴の鳴る戸と和尚の言葉
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どんな伝承か
昭和三十七年頃、語り手は深浦中学校に奉職し、夜は深浦定時制高校にも英語を教えに行っていた。下宿は中学校の体育の先生と二人で深浦町の荘厳寺だった。住職の鈴木寛良和尚は定時制高校の主任も務めていたので、夜おそく授業が終わった後、三人でよく本堂で酒を飲んで雑談した。ある夏の夜、例のように酌み交わしていると、カランカランと本堂の玄関の戸が開く音がした。戸には小さな鈴がついていて、開閉のたびに鳴るのである。誰か来たなと玄関へ行くと、開いたはずの戸はぴったり閉まったままで、念のため開けて外を見ても誰もいない。戻ると鈴木和尚が「誰か死んだな」と言い、次の朝、どこかの人が死んだと知らせが来た。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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深浦町の伝承
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