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五十一代続く深浦の山伏上人

所在地青森県西津軽郡深浦町大字深浦
年代明治以降・現代
登場海浦義観
出典定本柳田国男集 第1巻
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どんな伝承か

今年初秋の、風がはやくも冷ややかな朝であった。著者は津軽の海岸の淋しい荒浜の道を、ひとりで歩いた。かつて『深浦沿革史』を世に公にした海浦さんという人は、名が義観というから僧侶であろうとは思っていたが、あんな阿倍比羅夫の直系のような、昔のままの山伏であろうとは考えていなかった。自分まででもう五十一代、肉身の相伝でこの十一面観世音にお仕え申すのだと言われた。一宗の事相は淵底を究めた篤信の聖である。明治五年に修験の職は廃せられたが、俗生活のままで成仏する教理に基づいて肉食もすれば妻子も育んできたのだと説く、一度会ったら忘れられない上人であった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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