昭和二十五年夏の新宿駅での再会
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どんな伝承か
昭和二十五年の夏のこと。豊多摩高校で同学年だった語り手と安西君は、ともに東中野に住み、語り手は住吉町、彼は踏切の向こうに暮らしていた。七月のある夕方、語り手は新宿駅総武線のホームで青白い顔の安西君に出会い、言葉を交わして混んだ電車に乗り、東中野でともに降りた。ホームの階段で左右に別れたあと、語り手はふと、安西君はすでに死んだと噂になっていたことを思い出す。公衆電話で友人に確かめると、彼は本当に死んでいた。語り手は震え、背に冷汗が流れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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