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埼玉県児玉郡・明治三十年代のこと

所在地埼玉県児玉郡上里町
年代明治三十年
登場
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話
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どんな伝承か

埼玉県児玉郡の明治三十年代、経営難に陥った山手の富豪宅が売却され、治三郎と坂吉が共同購入した。解体して二軒の家を建てる予定だったが、取り壊しの当日、樹齢の長い大黒柱にしがみついた八十歳以上の老婆が泣きながら「この家を壊さないでほしい」と懇願した。作業員たちは作業を中止して引き上げた。近所の人に聞くと、その格好の婆さんについて知った者はいなかった。

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出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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