菊川
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どんな伝承か
愛媛県南宇和郡御荘町菊川で、友人森田きくみさんの祖母から聞いた昭和二十四、五年ごろの話。明け方近く、水上生活をするイカ船の女が「子供が病気なので」と氷を求めてきたので、魚を保存する氷を溶かして分け与えた。翌朝、その子は高熱を出しており、山内病院へ運ぶリヤカーを貸した父親が女の姿を尋ねると、女は亡くなった子の実母によく似ているが、その母親は産後の肥立ちが悪くすでに死んでいるという。父親は、なまぬるいはずの水が手が切れるほど冷たかったことを不思議に思った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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愛南町の伝承
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