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背に三治郎の名を負って生まれた子

所在地福井県勝山市片瀬
年代現代
登場三治郎、当事者
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

福井県大野郡猪野瀬村(現・勝山市)での話。片瀬の三治郎は七、八十年前(明治初年頃)の男であるが、下庄村アヒッキの酒屋へ生まれてきた。背中に墨で大きく「三治郎」と書いてあったので、産婆が湯をつかわせて洗ったが落ちない。山伏に占ってもらったところ「片瀬の土を持って来て洗えば落ちる」と言うので、その通りにしたら落ちた。勝山町のアホ岩の山王(吉田郡)の酒屋へ生まれてきた子も、同じく背中に字が書いてあったので、三治郎と同じようにして落としたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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