窓から投げられた汚い判こ
広告枠(AdSense)
どんな伝承か
弘前の軍隊での話。月給は十日に支給された。「月給くれるから、一列にならんで来い」と号令がかかり、兵は「ハッ」と応じる。支給係の曹長は偉ぶっていて、外の窓を開けたまま座っている。「何の誰それ参りました」と申告し、「判こ、これへ」と差し出すと、汚い判こは開けた窓から外へブッと投げ捨てられ、「オイ、つぎ」と言われる。そのために窓を開けているのだった。投げられた者は判こを取ってきて一番後ろに並び直す。「誰それ来ました」「ああ、なんだ今頃、うーんと順序、どこだったか、ああ、ここか、それ」という具合で、順序などあってないようなものだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
種別から探す
弘前市の伝承
広告枠(AdSense)