荒れる少尉を鎮めた剣道試合
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どんな伝承か
太平洋戦争が終わった後の話である。旭川北部第一七八部隊で終戦処理にあたっていたとき、陸軍士官学校出身の泊という少尉が陣地から部隊へ戻ってきた。日本が敗けたことが腹立たしくてたまらない様子で、夜は酒を喰らって下士官や兵をなぐりとばし、昼は兵営内を馬で乗りまわしたり、誰かを引っぱり出して剣道の防具をつけさせては叩き伏せていた。あまりの荒れように見かねた語り手は、上官であることも忘れて剣道試合を申し出て、小手と胴を打ちすえた。兵たちからは歓声があがり、以来少尉の荒れは消えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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旭川市の伝承
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