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天塩の女神の槍を払った雪の神

所在地北海道旭川市
年代伝承(口承)
登場ウパッシチロップ、槍を叩き落とした雪の神
出典日本伝説大系 第1巻

どんな伝承か

旭川に伝わるアイヌの山の物語である。オプタテシケ、いまの旭岳には四方に名を知られた男神がいて、周りの女神たちの憧れの的だった。よく晴れた日、天塩岳の女神が山上に立つ男神に見とれて大声で呼びかけたが、男神は振り向きもせず、東にそびえる阿寒の山を眺めていた。阿寒にも美しい女神がいたのである。妬みに駆られた女神は日ごろ磨いていたオップという槍を取り、夢中で男神めがけて投げつけた。危ういところで居合わせたウパッシチロップ神が立ち上がって槍を叩き落とし、男神を救った。ウパッシは白亜、チロップは救うの意で、情け深い雪の神を指すという。

原典より

むかし、オプタテシケ(石狩岳、今の旭岳)には四隣に英名をはせた男神がいた。—— 日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第1巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第1巻』は、叢書『日本伝説大系』のうち北海道と青森県の伝説を収めた巻である。人間の始めやコロポックル、アイヌの神謡、岩木山一代記、おしら祭文、義経や弘法大師の事跡、狐や大蛇の話、地名や神社の由来などを、口承の資料を中心に採る。伝承地を記した例話を冒頭に置き、〔類話〕〔文献〕〔参考〕の欄で各地の類話の梗概と近世以後の文献の原文を添える編み方をとる。

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