関係を問われた面会の娘の答え
どんな伝承か
昭和十五年ごろ、横須賀航空隊もまだ日曜日にはのんびり過ごしていた時分の笑い話。ある日、若い娘が隊員への面会を申し込みにやって来た。衛兵は務めとして、親なのか姉妹なのか、どういう関係かと尋ねる。すると娘は顔を真っ赤にして、たった一回だけですと答えたそうだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸)
『現代民話考 ― 軍隊』は、松谷みよ子が編んだ、軍隊と戦争をめぐる現代の民話の集成である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きによって寄せられた話をもとに、十五年戦争を中心に徴兵検査から新兵のしごき、戦地、虐殺や飢え、敗戦、収容所、戦犯、軍隊生活の怪談までを収める。巻頭に序文「明日の民話のために」と論考「軍隊考」を置き、十三の部に分けた各話の末に話者と回答者の名と在住地を記す。