ブランセットで花の絵を描いた令嬢
どんな伝承か
横浜の増田増蔵の娘は、ブランセットを使って絵を描くのが不思議なほど上手だった。鉛筆で描くせいで技巧が入らないのかもしれないと考え、筆に持ち替えさせてみると、墨の濃淡の味わいがかえって増し、とてもブランセットで描いたものとは思えない出来になった。絵の具を使わせて彩色させても見る人を驚かせ、芙蓉や牡丹の絵などは本物に迫るほどだったという。
原典より
横濱の増田増蔵氏の令嬢は、不思議にもブランセットで画を描くのが巧であつた。—— 心霊現象と死後の生活(梶天真・心霊研究・死後の生活) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊現象と死後の生活(梶天真・心霊研究・死後の生活)
『心霊現象と死後の生活』は、梶天真が諸家の所説を集めて編んだ心霊研究の書である。欧米の心霊研究の動向、死後の生存と輪廻転生、幽霊・神憑り・交霊・精神感応などの現象を、松村介石、森田正馬、小熊虎之助らの説や、雑誌『婦人世界』『変態心理』に載った論を引いて紹介する。四篇に分けて各篇を小見出しで細かく区切り、霊媒ユーサピアの実験、霊能の贋物の種明かし、占い棒による水脈探しなどの事例も載せる。